昨今の東京アラカルト

 この6月20日(金)に東京に行ってきました。朝6時17分のはやぶさに乗車、3時間ちょっとの間に東京駅到着しました。日本ウオーキング協会の10時からの会議にぎりぎりセーフ。これまで考えられないことでした。やはり新幹線は早い。このように考えてみれば、東京出張も1日の会議であれば、だいたい日帰り可能でいうことです。

  以前には、東京出張というと1泊2日、会議によっては2泊3日。なんとものんきな時代であったことか。このため、付録に東京見物もできたし、会議後の交流もできた楽しい出張でした。 今日では、新青森駅から東京駅、そして電車で降りて会場と、その往復のみであり、なかなか寂しい限りである。合理的というか、シンプルというか。皮肉にもなんとも便利になったものである。
 しかし、世の変わりようはこのようなものだけでない。ポケベルから自動車電話、携帯電話からスマートホンと、ITの急速な進歩により、我々の日常生活が大きく変化してきている。その一端である東京の様子の一こま。というより、なんとも異様な光景の紹介といこう。
 それは、電車中での携帯、というより現在では、スマートホンといったらよろいでしょうか。ご存知のように電車内の座席は、横一列、向かい合いとなっています。その横一列を見ますと,約一人、二人を除いて、ほとんどが下を向いてスマホン操作です。友人が隣にいても、もちろん無言。電車が止まり、3人が乗り込んできて、向かいの座席に座りました。一人がスマホンを開くと連動して2人が同じ行動。その後は、言うまでもなく降りるまで、無言の姿勢でした。いやいやどうしたことか。
 しかし、これは何も東京だけでないといわれている。全国的な現象といわれている。これでは、将来の若者たちのコミュニケーション不足が心配される。

 少なくとも、一人の時以外は、友達との会話が弾み、にぎやかな車内であるような情景を期待したいものである。これは昭和生まれ(年寄り、アナグロ時代)の我がまま、ない物ねだりでしょうか。

2014年6月23日
青森県ウオーキング協会会長 江良 孝昭